開かれた公聴会を

連絡会が新潟県に、柏崎刈羽原発再稼働に関し要請
県職員(右)へ要請書を手渡す参加者=27日、新潟県庁

 原発をなくす新潟県連絡会は27日、新潟県の花角英世知事らに対して、柏崎刈羽原発再稼働に関する県公聴会の公開など改善を求める要請書を提出しました。

 新潟県は、再稼働に関する公聴会を6月29日~8月31日まで5回開催する予定です。しかし、一般傍聴や現地会場の取材を認めず、公述人は匿名でオンラインを通じて意見を述べ、映像の公開を希望しない場合は音声のみとするなど、開催手法に疑問の声が上がっています。

 要請は、花角知事が多様な意見を収集して判断の材料とする公聴会として▽多くの県民が直接意見を表明でき、誰でも傍聴できる形式に変更▽公述人の氏名は原則公開し、事情がある場合は匿名など考慮▽速やかに会議録を作成し公開―の3点を求めました。

 応対した県職員は、「上司に伝える」と答えました。

 要請後に参加者は、「知事が広く県民の意見を聞くため開くと言うが、知事は出席せず、県民は直接傍聴できないのでは、何のための公聴会か」、「匿名の公述では透明性が担保されない」、「県民投票を求めた14万3000筆余の県民の声の重みが、生かされていない」などと話しました。(2025年6月29日『しんぶん赤旗』)

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