新潟水俣病 解決早く
共闘会議が総会と集い

新潟市の新潟水俣病資料館(新潟県立環境と人間のふれあい館)で15日、新潟水俣病被害者の会と新潟水俣病共闘会議が合同総会を開き、水俣病の早期解決を訴えました。小中学生の新潟水俣環境賞作文コンクール表彰式と受賞者朗読、「新潟水俣病を音楽で伝える集い」も行われました。
総会で、被害者の会の小武節子会長は、「(ノーモア・ミナマタ第2次新潟訴訟の)原告で亡くなった36人の中に妹もいる。昨年の新潟地裁判決で認定はされたが、生きているうちに認められてこそ意味がある」と述べ、国の責任と政治の力で早く解決してほしいと訴え。トライの教材に「水俣病は遺伝する」と誤った記述があったことは、被害者をさらに苦しめると指摘し、「正しい理解を発信する資料館や語り部の活動が大切」と話しました。
新潟水俣病阿賀野患者会の曽我浩会長代行は、高齢化する患者の「生活の質」を高めるため、アンケート調査をして要求運動につなげる取り組みを始めると話しました。
音楽の集いでは、胎児性水俣病患者の古山知恵子さんの詩に曲をつけた「にんげん」「歩む」などの歌が披露されました。(2025年6月18日『しんぶん赤旗』)