市民社会の声が希望

新潟県憲法会議で佐々木氏が講演
講演する佐々木氏=7日、新潟市

 新潟県憲法会議は7日、佐々木寛・新潟国際情報大学教授を招いた講演会を新潟市で開きました。佐々木氏は、戦争や気候危機、日本の軍拡や原発回帰などに対し、「立憲主義に立ち戻り、市民社会が声を上げることが世界を変える希望になる」と訴えました。

 佐々木氏は、ウクライナやガザ侵攻、日本の戦争準備について、武力で平和は築けないことはアメリカが20年続けたアフガニスタン戦争から撤退したように明らかと指摘。「日本国憲法前文がうたう信頼に基づく安全保障こそリアリズム、現実」と話しました。

 新時代の平和政策として日韓・日米など二国間外交から、ロシア・中国・北朝鮮との緊張緩和と平和構築を進める多国間外交へと新しい東アジア像を描くことが憲法の具体化になると指摘。対人地雷禁止条約や核兵器禁止条約を実現した市民社会の力が、世界を変える希望になると話しました。

 「学生は憲法をどう思っているか?」の質問に、佐々木氏は、「若者は憲法を知らない。でも、ワークショップで『理想の日本』を描いてもらい、憲法と比較すると、労働者の権利など表現され優れていると認識される」と話しました。(文は2025年6月10日『しんぶん赤旗』)

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