米坂線の早期復旧へ
村上市で「考える会」がシンポジウム

新潟県の「米坂線早期復旧と地域活性化を考える会」は17日、村上市で総会とシンポジウムを開きました。
JR米坂線は2022年8月の豪雨で被災し、村上市坂町駅と山形県今泉駅間で運休、バス代替運行が続いています。復旧の目途は立たず、23年11月に沿線住民が会を結成して、今年2月までに1万1479筆の署名をJR東日本新潟支社と新潟県に提出、早期復旧を要望してきました。
総会では、村上市長と関川村長(ともに代理)らがあいさつ。署名1万5000筆以上を目指し、JR東と国への要請、沿線地域との交流・運動を進める活動方針を確認しました。
シンポでは、山形県のNPO法人「えき・まちネットこまつ」の江本一男理事長が、米坂線開業100周年に向けて、24年度に沿線各駅で8回4600人が参加した復旧絆イベントなどの取り組みを報告。関川村元教育長の伊東正夫さんは、沿線自治体に負担を転嫁するのでなく、国とJR東の責任で鉄路の復旧が必要と訴えました。
「全国鉄道網の整備は災害対策としても不可欠」「高校生など若い人も参加する運動へ」「駅舎にもにぎわいを」などの意見も交わされました。(文は2025年5月20日『しんぶん赤旗』)