妙高市 スゲ細工 改良を重ねて

『しんぶん赤旗』の「わがまち ふるさと」欄(2023年5月11日)

 妙高市は新潟県の南西部に位置し、面積は445平方㌔。北は上越市、南は長野県に接した全国有数の豪雪地帯です。

 越後富士とも言われる名峰妙高山のすそ野に広がるスキー場と温泉・観光の妙高高原町と妙高村、そして新井市が合併して妙高市が誕生しました。北陸新幹線や高速道路開通を生かした農業と観光の振興をめざしています。

 新井の中心市街地から15㌔ほど、長野県方面に進むと山間の小さな集落、わがふるさと「平丸(ひらまる)」があります。冬は豪雪と寒さで厳しい生活を強いられます。冬場の生活の足しに考案されたスゲ細工は、干支のデザインが珍しい民芸品として全国にも知られましたが、高齢化と過疎化で限界集落となり、一時は作り手がいなくなりました。いまは市外の協力者がNPO法人「平丸スゲ細工保存会」を立ち上げて技術を受け継ぎ、改良を重ね作り続けています。

 日本共産党市議団は、冬季間の高齢者宅の玄関から道路までの雪踏みと屋根雪処理をおこなう支援事業を創設。子どもの医療費を中学卒業まで無料、給食費無償化、医師育成のための月30万円の奨学金創設など県内に先駆けたさまざまな制度を実現してきました。

(霜鳥榮之市議)