県政を動かす議席 再選を必ず

1955年津南町生まれ。長岡赤十字病院・元副院長、看護部長。2019年県議選で初当選。現在、党新潟県具久委員長。

 来春の新潟県議選で「宝の議席」を死守しようと、遠藤れい子県議は毎週2カ所の朝宣伝をはじめ街頭演説や訪問活動に奔走しています。「県政をチェックし、県民の声を届ける党議席を守り抜きます」との訴えに共感が広がっています。

 新潟県議会(53、欠員2)で唯一の日本共産党議席。元日赤病院・副院長、看護部長の経験を生かし、新型コロナ感染症対策や医療・介護・社会保障の抜本的強化へ、医療現場などの実態調査にもとづく鋭い論戦は、他党の追随を許しません。

新型コロナ対策に尽力】

 40年勤務した長岡赤十字病院を退職し、2019年県議選に挑戦。初当選した翌年から、新型コロナ感染症の拡大が始まりました。

 長岡市医師会が臨時のPCR検査センターの設置に向けて看護師を探している時、「あの人なら人脈があるのでは」と相談されたのが遠藤さんでした。遠藤さんが声をかけた長岡赤十字病院の元看護師長ら4人が立ち上げスタッフとなり、長岡市の臨時検査センターは県内で最も早く開設されました。この経験が県の入院待機ステーション設置にも生かされ、再び遠藤さんが人材確保に協力しました。

 花角英世県政は「地域医療構想」の名で、公立・公的病院の再編と病床削減を全国に先駆けて推進し、13県立病院のうち2病院は来年度の民営化を決定し、4病院は市町への移譲を検討しています。遠藤県議は、病院再編と病床削減の「地域医療構想」の実態を住民に知らせ、地域医療拡充を求める運動を励ます学習会を県内各地で開き、全国最下位クラスの医師・看護師の抜本強化を繰り返し県や国に求めています。

 岸田政権が原発再稼働・新増設計画を打ち出す中で、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働は、県議選の最大の争点の一つです。「花角県政は国いいなりで、県議選で自民党が勝てば再稼働に進むことは明らか。共産党をのばして再稼働ノーの民意を示しましょう」の訴えにも力がこもります。

 長岡市の広井洋子さん(76)は、「福島事故を忘れたかのような再稼働議論は許せません。長岡市は原発から30㌔圏内にあり、原発ゼロを訴える遠藤さんに絶対に勝ってもらいたい」と話します。

前回超す活動で

 1議席でも県民とともに県政を動かしてきました。毎週の活動を報告する「ひまわりレポート」は12月18日で180号になります。刈谷田川の洪水対策や中之島中学校の通学路の除雪・冬期スクールバスなど地域住民の要望をすぐに県や市に届け、刈谷田川の伐木・河床堀削などの改修工事が進みました。

 長岡市・三島郡区は、県内最大の選挙区で国政政党がそろって候補者を擁立する最激戦区です。

 長岡市党女性後援会の中村加代子会長(77)は「前々回は竹島良子県議の宝の議席を失い、前回も最下位当選でした。女性後援会で300回を超える街頭宣伝をした前回を超えるたたかいで宝の議席を必ず守りたい」と力強く話します。(2022年12月16日『しんぶん赤旗』)