憲法を生かした政治に

「九条を守る会長岡」が集いを開催

 長岡市で10月29日、九条を守る長岡の会が「第17回憲法九条を守る長岡の集い」を開きました。会場いっぱいの参加者は、平和の歌の演奏や成嶋隆・新潟大学名誉教授(憲法)の講演を聞き、憲法9条を守る思いを確認しました。

 成嶋氏は、敵基地攻撃能力保有や大軍拡の動き、立憲主義を破壊してきたアベ政治の継承を狙う国葬強行などと一体に、明文改憲が狙われており、憲法9条の原点と現状を改めて考えようと提起しました。

 前文と9条が一体に戦争放棄と戦力不保持を明示した日本国憲法の平和主義は、諸外国憲法や国連憲章と比べても先進的だと強調。ウクライナ侵略は、仮想敵を作る軍事同盟の問題性も浮き彫りにしたと指摘しました。自民党改憲案の自衛隊明記は、「自衛隊は合憲」とした従来の政府解釈からも改憲の理由に欠け、狙いは9条の歯止めをなくした平和主義の破壊にあると述べ、防衛費増額、台湾有事などの危険が増しているが、自衛隊を殺し殺される普通の軍隊にさせなかった9条と国民運動に確信を持ち、「改憲は必要ない。憲法を生かした政治の実現を」の声を上げていこうと呼びかけました。

 父親と参加した高校2年生は、「平和について何かしたい、憲法も詳しく知りたいと思い参加しました。憲法9条の大切さや、自衛隊が必要かどうか疑問に思っていたことへの答えも聞けて良かった」と感想を語りました。

 代表世話人の丸岡稔医師が作詞した歌「若者よ」も披露されました。(2022年11月1日『しんぶん赤旗』)