改憲阻止へ運動広く 渡辺治一橋大学名誉教授が市民アクション@新潟の講演会でよびかけ

 9条改憲NO!全国市民アクション@新潟は19日、新潟市で渡辺治・一橋大学名誉教授の講演会を開き、改憲発議阻止へ運動を広げようと決意を固めあいました。終了後、会場前で軍拡反対、国葬反対のスタンディングをおこないました。

 渡辺氏は、安倍政権を出発点とした改憲策動は政権を代えながらも、明文改憲と敵基地攻撃能力の保有の策動を加速させていると指摘。参院選では野党共闘が限定的で共闘効果がでず、改憲勢力に3分の2の議席を許してしまい、自公政権に対決する共闘の再建が必要だと強調。国民世論は大軍拡や9条改憲には明確に反対していると指摘し、9条破壊の安倍政治の正当化を図る国葬反対の大運動をてこにして、改憲阻止の運動を巻き起そうと呼びかけました。

 会場から「共闘を再建するにはどうしたらいいか」「憲法審査会も進む中で、改憲発議を阻止できるのか」と質問があり、渡辺氏は、「安保法制反対の国民運動が、野党に『政治を変える力は共闘』と変化を起こす力になった。共闘の再建は机上ではなく、運動で自分たちの力を自覚し、野党を励ましていくことが大切」「審査会も運動により、力の論理で強行できないルールができている。それを壊そうとする改憲勢力を追いつめる運動が改憲発議阻止につながる」などと答えました。(2022年9月21日『しんぶん赤旗』)